澄んだように青い海に真っ白な砂のビーチ。
上の写真で奥に見える小山の上の塔から見た市街。
スペインでの旅行記の最終回はスペイン北部のバスク地方きってのリゾート地、サン・セバスティアン。
フランスとの国境から車で1時間ほどのサン・セバスティアンはバルセロナからバスで7時間強。
8月2~4の2泊3日で一人旅をしてきました。
何だかんだ言って、実はこれが初めての一人旅。
訪れたことがある人全員が絶賛するサン・セバスティアンにはどーしても行ってみたかったんだけど、帰国ギリギリになってやっと願いが叶いました。
スペイン語とは似ても似つかないバスク語を話し、スペインの重工業を支える重要な工業都市をいくつも抱える地方。
Bilbaoにあるグッゲンハイム美術館は建築物としてもかなり有名。
20世紀スペインを代表する芸術家、Chillida(チジダ)の作品たち。
【カタルーニ≠エウスカディ、どう違う?】
バスクと言えば切っても切れない関係にある、過激派テロ組織ETA(バスク語で『バスク祖国と自由』の略)。
バスク地方の独立を掲げ、民主化後だけでも警察/政治関係者を中心に500人以上を殺害しているETAを、バスク人の大半が非難しているものの、根強い支持も未だに残っている。
以前ちらっと紹介した州知事による『イバレチェ・プラン』もそういった独立への動きを牽制して作成したもの。
バスクと同じように独立気運が高いカタルーニャ(バルセロナがある州)でもこの話題は注目されていた。
でも、カタルーニャ以上に反中央(マドリッド)主義が激しいと聞いていたバスク地方を訪れるのはこれが初めて。
実際のところはどうなのかを確かめるべく街の散策をスタート。
深夜バスで行ったら、朝6時前についてしまったので、朝食を食べて観光局が開くのを待つことにした。
9時のオープンと同時に入り、地図と簡単なガイドをもらった後、市街にある複数の教会を見るべく歩き始めるも、早速迷う。
街の人や警官に道を聞きつつ、なんとか3つの教会をお昼前までに回りきった。
教会自体はバルセロナのサグラダ・ファミリアやカテドラルと比べればかわいいもので、特に思うところもなかったのだけど、その時に見つけたのが
市庁舎の真ん中に掲げられていたスローガンなんだけど、左はバスク語、右はスペイン語で書かれている。
“No a ETA Derechos Humanos y Convivencia en Paz”
ETAに反対。人権尊重と平和的共存を!
とある。
そして、PNV(バスク国民党)の事務所の看板。
これはバスクの州旗がたくさん掲げられていた通り。
特に目立った動きがあったわけではないけど、バルセロナ以上に中央とは異なる独自のアイデンティティを主張している姿がとても新鮮だった。
【Good day mate!】
リゾート地だけあってホテル代が高い街なので、ユースホステルに泊まりました。
ロンドンのユースホステルを使った時は、スペイン語使用率の高さに驚いたのだけど、サン・セバスティアンではオーストラリア人ばっかりだった。
事実、2日からのこの3日間ほど英語を使ったことなんてここ10年来のことだったと思う。
受付も、ルームメイトも、み~んなオーストラリア人。(たまにカナダ人やニュージーランド人もいたけど…)
こんなにたくさんのオーストラリア人と知り合ったのなんて初めてだったけど、みんなフレンドリーですぐ打ち解けられた。
ただ、留学前は英語の方が得意だったはずなのに、最初のうちはどうしても英語とスペイン語がちゃんぽんになってしまったり…喜んでいいんだか、なんだか複雑な気分でした。
なんでこんなにオーストラリア人が多かったかと言うと、
BusAboutというバス旅行企画のおかげらしい。
ヨーロッパ各都市を回るバスのチケットを買って、ユースホステルをはしごしつつ好きなようにヨーロッパを旅行できるというユニークな企画。
バスがユースホステルまで連れていってくれるから、街に着いてから迷うこともないし。かなり便利そう♪
【ヨーロッパ1の食の都☆☆☆】
スペイン北部に位置するバスク、ガリシアの両地方は魚介類を使った料理がおいしいことで有名。
特にガリシアではタコを食べたり、とかなり日本人に近い食生活をしている??
その中でも、サン・セバスチャンはグルメの街として名を馳せている。
付け合せとして必ずパンが付いてくるおつまみ類(”ピンチョス”)や、かなり酸味が強いシードルなど、ここでしか食べられない食材がたくさん。
ユースホステルの夜の企画として、ピンチョス・ツアーがあったから、せっかくだし友達作りがてら参加してみました。
そしてら、出てきたピンチョスが
・ パタタ・ブラバ
・ トルティーヤ・デ・パタタ
とか、バルセロナで食べられるものばかり!!(苦笑)
「しかも、ジャガイモ(=安くてお腹が膨れるもの)ばっかりじゃん。」
とオーストラリア人たちと多少文句を言いつつも、いつの間にか夜が更けていった。
シードルや、もっと甘い果実酒のチュピート(お猪口サイズの小さなグラスに入った飲み物)、サングリアとか、アルコールをちゃんぽんしてしまった。
驚くべきことに悪酔いも二日酔いもしなかった。。。ということはやっと少しは飲めるようになった?!
お昼に食べたタコのピンチョス。(タコ大好きな私)
次の日、他のお店で頼んだお好みピンチョス6種盛り合わせ。
【即席バスク語講座+α】
これを知っていれば、サン・セバスティアンで人気者になれる!
①乾杯→”オサスナ”
バスク語で乾杯ができれば、バスク人もびっくり。きっと、すぐ仲良くなれるはず。
②サン・セバスティアンが誇る
Xavi Alonso(シャビ・アロンソ)も通ったこと
があるお菓子屋さん。チョコがおいしかったです(^^)。
*現ヨーロッパチャンピオンのリバプールに所属する選手
昨日のスペインとウルグアイの親善試合でも大活躍した模様。
街の人たちはすごく親切で優しかったです。バルセロナとは比べものにならないほど安全だったし。
ありがとう!