ダリ美術館のあるFigueres(フィゲーラス)に行ってきた。
朝6時半起きで。
前の晩(も)遊びに行ってたから、かなりの睡眠不足だったけど、前々から友達と企画してた小旅行だったから頑張りましたさぁ。
長距離列車に揺られること2時間弱。
着いたのは朝11時ちょっと前くらいだったから、もう観光客とかがいてもおかしくない時間だったのに、思いのほか閑散としていた。
日曜だからもちろんお店もパン屋さん以外は全部閉まってるし。
みんなどこに行っちゃったの?!と友達と話しながら美術館に行ってみると、そこにはちゃんと観光客がチケットを買うために列を作ってました。
友達によると数年前までは、30分待ちとかが当たり前だったらしいけど、この日は5分足らずで入館できた。
人はいるけど、自分のペースで展示物を見れるくらいのまぁまぁの混雑具合。
正面にある広場。
3時間弱かけて一階から3階+別館にある宝石の展示を鑑賞。
ダリのシュールさがどうも苦手な私としては、正直なとこあまり期待はしてなかったんだけど、デフォルメされた時計やら、人間(特に顔)やら、人間と動物の掛け合わせみたいな生き物が描かれた作品は少なめだったから、予想以上に楽しめました。
→上で触れたようなものが登場するダリの絵は、物理的だけでなく時間的にもかなり現実かけ
離れた描かれ方をされていることが多い。
そういう絵を見ていると、すごく落ち着かない気分になるから、苦手。
ドラゴンと卵のオブジェ。他のはゴテゴテしすぎててちょっと…だったけど、これはカッコイイ♪と思えた。
【遠目にはリンカーン。近くで見ると?】
ダリってCG技術がない時代に既にその手法を取り入れていた異才だとは前から思ってた。
そして、美術館で展示されていたものも、そういったCGっぽい作品が多かった。
その中で一番感心したのが下のリンカーンの肖像画。
何に感心したのかと言うと、この絵は焦点のあわせ方がすごい難しい!
この大きさが一番リンカーンだと分かりやすいと思うんだけど、もっと大きい写真で見てもらえれば言ってることがわかってもらえるはず。(クリックすればさらに拡大されます)
これが実際は3m×4mあると想像してください。
そうすると、リンカーンを見ようとしても、どうしても女性の裸体に目が行ってしまう。
彼女の体に焦点を合わせると、どう頑張ってもリンカーンは見えてこない…だから、実物を目の前にして「リンカーン」を見ようとするのはすご~く難しかった。
ちなみに、女性の左足の左横にある白けた部分自体もリンカーンのモンタージュ肖像画が使われている。
コレ↓
PCのない時代に一体どうやって完成させた作品なんだか、ほんと不思議。
【悩める美青年】
オセロに限らず、シェイクスピア作品の主人公っていつも悩んでるけどね。
この絵の題名は「ベニス(ベネチア)とオセロ」
色と言い、構図と言い、けっこう好き。
実際の大きさは1m×1.5mくらいある。
【夏休みなのに…】
話は全然飛ぶけど、あまりうまく行っていない恋バナばかり聞く。
一緒にフィゲーラスに行った子も、彼氏のワガママにブチ切れて別れてしまったし(彼氏を紹介してもらう、というのもこの計画の一部だったんだけどね)、8月にはパリ留学しちゃう子に恋してる子とか、逆に留学するからどうしても告白することができない子、浮気された彼女とよりを戻すか悩んでる子とか…
ま、こちらの夏は日数も夜も長いから、それでそうにか落ち着くとは思うんだけど。