12月28日23時~23時30分・NHK総合
『
72時間 @渋谷ハチ公口コインロッカー』
ドキュメンタリー番組。
でも、番組名を見ただけでは、流行りのドラマ「24-Twenty Four」とかけた新種のドラマなのか、評論番組なのか、ドキュメンタリーなのか、わからなくて半信半疑だった。
いずれにせよ、30分枠だったし他に見るものもない年末なので、点けてみました。
名前の通り、渋谷ハチ公口の東急横にあるロッカー付近に72時間(9月9日~11日の丸3日間!)カメラを据えてみる、という実験的な取組みの番組。
渋谷は数え切れないほど行ったことがあるくせに、この番組を見るまではロッカーの存在に気づいていなかった私。しかもちょうどロケが行われていた時に渋谷にいたりして。。。
とにかく、ロッカーを使う人々にも興味はあったけど、ハチ公口ロッカーというしごく限られた空間を窓口にすると、
・一体どんな世界が見えてくるのか、
・渋谷は、しいては東京は、どんな世界に映るのか
を知りたくてけっこう見入ってしまいました。
ナレーターはいるが、司会者やレポーターなど制作側の顔は一切見えず、登場する顔はロッカー使用者のみ。
けっこう人を観察するのは好きだけど、それが番組になってしまうとは。素敵です(笑)
インタビューを受けたのは、
・神戸とう東京で遠距離恋愛をしている三重県出身の19歳のカップル
・青森から買い物にきた女子高生
・広島からクラブに踊りに来た女性
・就職試験のため宮崎から上京した女の子2人組
・買い物の間お金を預けにきた86歳のおばあちゃん
・マンガ喫茶で寝泊りして、パチンコで生活費を稼ぎながら旅行をする19歳のイギリス人男子学生
・日本人の彼のところに遊びにきたペルー人女性
・日本人の彼女に会いに来たアゼルバイジャン人男性44歳
etc.
といった具合に、個別にはまるで接点のない人々。
彼らが渋谷のロッカーでつながっていると考えると本当に渋谷って不思議な街。
ここで私が言う「つながり」だって希薄なものであるし、番組で指摘されていた通り渋谷や新宿といった繁華街には東京出身者の方が少ない。
だから、東京に根を下ろしているわけではない人の集合体としての東京での人間関係なんて刹那的なものなのかもとも考えてみたり。
それが気楽でいい、と考えるか、寂しいと感じるかは人それぞれだと思う。
でも、渋谷に来る人は、たぶんそういうドライな関係が好きでやってくるのでは?と思う。
渋谷にはどんな引力があるんだろう。
日本=渋谷なんて考えられるのは嫌だけど、海外から見て渋谷ってどんなアイコンなんだろう。
追記:
番組で感心したこと。
→ロケ班の人にスペイン語と英語を話せる人がいた!しかも発音がキレイだった。
そういう人を渋谷ロケに連れていった人選はナイスだと思う。というか、渋谷であればそれくら
いの意気込みを見せるべきなのかな。